Shingles Vaccine

帯状疱疹ワクチン

当院では、2種類の帯状疱疹ワクチンを取り扱っております。
グラクソ・スミスクラインが出している不活化ワクチン「シングリックス」と、弱毒生ワクチン「ビケン」です。
それぞれの特徴・利点・欠点を下記表にまとめてありますので、よくお読みいただき、どちらか選択した上で予約の電話を入れていただきますようにお願いいたします。
接種日は、予約電話日より最短3診療日後よりご予約いただけます。
なお、帯状疱疹ワクチンは保険適用外のため、全額自己負担となります。

弱毒生水痘ワクチン「ビケン」シングリックス®
ワクチンの種類弱毒生ワクチン不活化ワクチン
接種回数1回2回(2か月後に2回目)
予防効果50~60%90%以上
効果持続期間5年で低下15年以上
費用(税込)8,800円1回22,000円(2回で44,000円)
副反応接種部位の痛み、腫れ、発赤接種部位の痛み、腫れ、発赤
筋肉痛、全身倦怠感等の全身性症状
長所値段が安い予防効果が高い
短所免疫不全者は使用できない
5年ごとに打たなければならない
80歳以上は効果が減弱する
費用が高い
副反応が比較的高確率で起こる

シングリックス®は、2020年に登場したワクチンで、従来のワクチン(生ワクチン)と比べ有効性、持続期間、安全性が優れています。従来のワクチンは60%の方に効果を発揮し、接種後約5年で効果は低下するといわれていましたが、シングリックス®は2回接種後90%の方に効果を発揮し、効果持続期間は10年以上と高い有効性を発揮しています。また従来のワクチンは感染率が高まる高齢者ほど予防効果が弱まるという欠点がありましたが、シングリックス®は70歳以上の高齢者に対しても90%以上の高い予防効果を認めています。

シングリックス®は登場して10年程度経過したワクチンであり、現時点で10年間の予防効果が認められております。効果持続期間については現在も継続的に検証しており、15年経過時点での予防効果に関しても報告されることが期待されています。

従って現時点でシングリックス®は帯状疱疹に対して最も有効な予防法と言えるのです。

50歳以上の方が対象で、当院では1回22000円(税込)で2カ月の期間を空けて2回目の接種を行います。

大変高価なワクチンではありますが、これからの豊かな生活を守ってくれる切り札となる予防医療です。ぜひご検討ください。

もしもし2022年6月13日号に掲載されました。